目標達成には戦略・戦術を決めただけではダメです。戦術を失敗しないで完遂するまでの「マネジメント」が重要。マネジメントは組織に成果を上げさせるための「機能」です。
マーケティングでは戦略、戦術と、その施策やロードマップについて多くの時間を割いて議論され、決定されます。決定して終わりでなく、ここからが始まりなのですが、急にモチベーションが下がり、成功が遠のくケースがよくあります。その後起きるのは、失敗責任のなすりつけあいです。
戦術はオペレーションですから、それをマネジメントをすることで、失敗のリスクを下げることができます。決して自動的に旨くいくわけではありません。
ドラッカーもマネジメントは機能であると定義しています。マーケティング自体があまりなじまない日本ですが、人がやらないだけにチャンスです。戦略・戦術とマネジメントをセットで実施し、差別化戦略の基礎としましょう。
ドラッカーからの参考資料>———
(1)マネジメントの定義
組織に成果を上げさせるための道具、機能、機関
(2)マネジメントの役割
(a)組織が果たすべき「ミッション」を達成する。組織がそれぞれ特有の果たすべきミッションを把握し、それを達成する必要があります。
(b)組織で働く人たちを活かす。組織はそこで働く人たちに自己実現できる場を与えて活かし、働く人たちはその中で自己実現をしていきます。
(3)マネジメントの目的
設定した目標に沿って組織を運営する
(4)マネジメントの目標
組織の「目標・案件・プロセス」を管理することで、組織の目標を達成することにあります。
例:
国の実施いている新型コロナ感染防止対策が、その戦略と戦術がよく伝わってこない。PCR検査を増やすと言っておきながら実際には増えない?ボトルネックがどこなのか、見えてこない。普通ならマネジメントが出来ていないのではないかと疑います。しかし、そこは政治の世界。あえてPCR検査をしない戦略なのではないかとも勘ぐりたくなりますね。